ポータブル・ステレオ・カセットコーダー
TC-D5 SONY
¥99,800
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 このデッキを買ったのは、私では無く母でした。母は旅行が大好きで日本と言わず、世界にまで旅行に行っていました。 そのお供としてカセットデンスケを連れて行ったのです。最初は、モノラルのカセットテープレコーダーを持っていったのですが、やっぱりステレオで聞きたくて、 一時はラジカセを持っていきました。しかし、大きくて荷物になるので小型のTC−D5にしたのです。それでも、これではやっぱり重いため、 ソニーに「ステレオの再生専用で良いから小さくて軽い物を作ってください。」とアンケートはがきを出したのです。これが、世界的に大ヒットした 「ウォークマン」(TPS-L2)の開発切っ掛けになったのです。ですから、うちのお袋が「ウォークマン」の生みの親と言って構わないと思います。 もちろん、「ウォークマン」発売後にソニーの方が家に挨拶に見えたのでこのことが判ったのです。所で、お袋と同時に私も同じ文面でアンケートはがきを出したのですが、 何故か私の方には挨拶はありませんでした。

TC−D5

電源アダプター

ホルダーを開けたところ

正面から

 所で、このデッキは未だに修理をしてくれます。テレビでも度々使われているのを見かけるので、 サポートを止めるわけには行かないのでしょう。デンスケの名前を冠している製品は、確かにしっかりしているようです。 音は安定しているし、マイク入力もしっかりしているようです。筐体もガッチリしているし、安心して野外に持っていけます。 一つだけ問題というか、面白いところがあります。それは、カセットテープの取り出しボタンです。このボタンを押すと、カセットがホントに飛び出してきます。 吹っ飛んでくると行った方がわかりやすいかも知れません。後一つ、電源アダプターのコードは、もう少しガッチリした物にして欲しかったです。 プロが使えるような仕様の製品の割には、コードが貧弱です。
カタログ


マニュアル
■主な規格
使用半導体 IC 9個、トランジスタ 66石 ダイオード 19個、FET 1個、LED 2個
トラック方式 4トラック2チャンネル ステレオ
早送り・巻戻し時間 約150秒(ソニーカセットテープC-60使用)
周波数特性 ドルビーNRスイッチOFF、マイク入力時
・Fe-Crカセット(TAPE SELECT:Fe-Cr側で)
  20〜18,000Hz
  30〜16,000Hz(±3dB)
・CrO2カセット
  20〜16,000Hz
  30〜15,000Hz(±3dB)
・一般カセット(TAPE SELECT:NORMAL側で)
  20〜15,000Hz
ワウ・フラッター 0.06%(WRMS)
総合S/N比 ドルビーNRスイッチOFFにて
・Fe-Crカセット(TAPE SELECT:Fe-Cr側で)
  59dB(ピークレベルにて)
・CrO2カセット
  55dB(ピークレベルにて)
・一般カセット(TAPE SELECT:NORMAL側で)
  53dB(ピークレベルにて)
ドルビーNRスイッチONにてS/N改善量は5dB(1kHzにて)、10dB(5kHz以上)
総合歪率 1.3%
バイアス周波数 85kHz
スピーカー 直径5Cm
実用最大出力 200mV(EIAJ/DC)
入力ジャック マイクジャック 2個(標準ジャック)
 最小入力レベル 0.2mV(-72dB)
 低インピーダンスマイク用
ライン入力ジャック 2個(ピンジャック)
 最小入力レベル 0.06V(-22dB)
 入力インピーダンス 100kΩ
出力ジャック ライン出力ジャック 2個(ピンジャック)
 規定出力 0.435V(-5dB) 100kΩ負荷時
 負荷インピーダンス 10kΩ以上
ヘッドフォンジャック 1個(ステレオ標準ジャック)
 負荷インピーダンス 8〜32Ω
電源 DC3V、乾電池UM-1型(IEC 呼称R20)2個使用
外部電源ジャック 定格DC6V
 別売りACパワーアダプターAC-12を接続して100V、 別売りカーバッテリーコードDCC-127AまたはDCC-130を接続して12V自動車バッテリーから使用可能
消費電力 6.8VA(50Hz)、5.5VA(60Hz) ACパワーアダプターAC-12使用時
電池寿命 ソニー乾電池スーパーSUM-1Sで約2時間、ソニー・エバレディ乾電池アルカリAM1で約5.5時間、連続録音可能
大きさ 237×48×168mm(幅/高さ/奥行)最大突起部を含む
重さ 1.7kg(乾電池含む、他の付属品含まず)
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Lastupdate 2000.5.26 Since 1999.4.19