c008 柱時計型時計の振り子
 「おじいさんの古時計」と言う柱時計型時計が手に入りました。 以前にもこれとそっくりな時計を買った事がありましたが、 その時計の振り子はただの飾り物でした。今回は、この振り子がチャンと振れたのでかなり気に入ったのですが、 残念なことにその振り子の振れ方が早すぎてどうも落ち着きません。 そこで、これを何とかゆっくり振れるようにしたいと思い修正を行いました。
振り子が隠れてしまいましたが、チャンと振れています。 以前購入した同じ様な時計ですが、こちらの振り子は飾りで動きません。
 と言うことで、今回はこの時計と同じ物を持っている人だけが対象ですね。 振り子をゆっくり振らせるには、重りを重くすることと振り子の長さを長くすればとは直ぐ思いつきますが、 実際にどう実現するかの方法については、この内容になるまで何回か失敗しました。結果のみをお話ししますと、 重りには丁度手元にあった剣山(生け花用の物)を使い、振り子の延長には洗濯屋で貰う針金の衣紋掛けを使いました。 写真のように時計の裏側をくり抜き、振り子の重心が軸受けの真ん中に来るようにセットします。 剣山と針金の接着はホットメルトを使っています。
 元々の振り子との接続は、やはりホットメルトを使いましたが、 ここも写真のように裏蓋をくり抜いています。 プラスチックの切断には先の細長い半田ごてを、半田ごて専用のパワーコントローラーに接続して、 コテの温度を低めにして使っています。
 こちらは裏側の状態で、重りを追加した隠れ振り子です。 この時計の箱にはご注意として「分解、改造をしないでください。」と書いてありますが、 ここまでやってしまえば全部自分の責任でやるしかないですね。注意と言えば、時計部分の蓋は絶対開けない方が良いです。 私は開けてしまってから「まずい!」と思いました。振り子を振らせる部分のコイルの巻き線がかなり細く、 これを傷つけると元も子もなくなってしまいますし、ギア部分の合わせもあるので旨く元に戻せたのは運が良かったです。 これで、正面からは製品そのままですが、振り子は1秒に1回程度まで振れ方がゆっくりになりました。
Last Update 2000.11.12 Since 2000.11.12