100_プリウス(トヨタ)
プリウス

フロントウィンドウは思ったより傾斜がきつい

プリウス

車全体のデザインとしては楔形

プリウス

そしてお尻が大きい


 色んな車の100台目は記念としてプリウスを選びました。

プリウスが発売されて結構時間が経っていると思いますが、アメリカでのブレーキ・リコールの後でもあり、かなり興味津々で乗せて頂きました。

まず走らせてみて感じたこと、「おっかなびっくり?」。
私が今まで乗った車とは違う。
なんか変。
乗り終わった感想は。  トヨタは凄い車を作ってしまったんだ!

これって、完全に未来の車。 そう思いました。
テレビゲーム(言い方古いかな?)の車を公道で走らせてしまった!

ステアリング、ブレーキ、エンジン音、車の挙動、何から何までテレビゲームと同じ。
全てコンピューターで計算してから動き出す。

まず、運転席に座ってシート、バックミラー等を自分用にセッティングした後、おそるおそるアクセルを踏んで走り出す。
?  エンジンの反応がアクセルに戻ってこない。
まあそのまま走り出す。 車速感応型ステアリングだな。
?  ステアリングにキックバックがない?
アクセルを思い切り踏んでみる。  エンジン音が変。車速と音が合っていない。
勿論、それなりのエンジン音がしているけど嘘くさい。
高速での急な車線変更をしてみる。  車は安定している。お尻の振れも別に問題なくそれなりの動き。
ブレーキの効きも問題ないようだ。

ここで、燃費が桁違いに良いプリウスだけど、通常のブレーキを使うよりもエンジンブレーキを掛けた方が更に燃費が良くなるだろうと、エンジンブレーキを使ってみる。
センターディスプレイに燃料消費メーターを表示させて見ていると、エンジンブレーキを使っても使わなくても余り変化無し。
一番変化があったのはブレーキを踏んだとき!
ハーン。回生ブレーキが作動するのはブレーキを踏んだときだけなんだと判る。だからエンジンブレーキでは回生ブレーキは作動しないみたい。
選択で良いから、エンジンブレーキでも積極的に回生ブレーキを動作させられれば良いのにと思ったが、普段からエンジンブレーキを使う人はそうはいないよね。

暫く高速を走っていると、自分でも不思議な位車間距離を空けている。
理由は簡単で。ブレーキを踏んでから実際に制動がかかるまでの空走時間が長い。これが理由。
クレームになった部分だろうと思われるが、ブレーキが踏まれた時に、コンピューターが回生ブレーキを使うか、通常のオイルブレーキを使うかの判断に時間がかかっているのかな?
まあ、ブレーキについてはそんなことより機械式ブレーキでないんだからしょうがないでしょう。
それが判ったのは信号で停車中にブレーキペダルをポンピングしたからです。勿論、私は通常のブレーキの様にポンピングしたときにどの位ペダルに反応があるかやってみたからです。
結果はいくらやっても反応無し。そしてメーターパネルにオレンジのインジケーターが表示されました。何これ?
隣に乗っていた友人が、「何やってんの!」、「いや、ポンピングしたら・・・・・」 結果は、ブレーキがロックしました!
そう。パニックブレーキを踏んだりするとブレーキがロックするようです。これは積極的にABSを使えるのでコンピューター制御は楽になりますね。
で、このブレーキの使い方は、サイドブレーキを使わなくても登り、降り坂でブレーキを目一杯踏めば車を停止させられ、アクセルを踏めば直ぐにブレーキを解除してくれるという優れもの。
このシステムは、サイドブレーキをペダル式にしている車全部に付けて欲しい機能ですね。 左足でサイドブレーキペダルを踏み戻しながら(サイドブレーキを解除するため)、アクセルを踏み込むと言う動作は普通の人間にとって非常に違和感のある動作です。
だって、左足は思いっきりペダルを踏み込んで解除操作。と同時にアクセルは静かに踏み込んで走り出す。普段は気を遣って操作しているから大丈夫でも、パニック時は絶対に危ないのは机で設計している人でも判るでしょ。(まあ、判らないからこんなブレーキを使っちゃうんだろうな。)
ペダル式サイドブレーキは私の大大大嫌いな装備です。(このため、デリカ大好きな私がデリカD5は大嫌いです。ちょっと関係ないけど。)

話が横道に逸れますが、デリカの様な四輪駆動車には悪路でのサイドブレーキの微妙な操作は絶対に必要です。それを、ペダル式にするなんて。
マスタングとかのアメ車ならそもそも走る道が日本と違うのでペダル式でもあまり不便を感じないけど、ここは日本。山坂は一杯あるし、サイドブレーキを使う機会が多い。
ちょっと興奮してしまった。
で、そんなペダル式を使わなくて済むこのブレーキは苦肉の策でしょうが丸ですね。
そもそもこのブレーキってロータリーエンコーダー?  踏み込む圧力、踏み込みスピードなんかに従って動作しているんだろうけど、ペダルにブレーキシステムから応答が無いので微妙な操作ができない。
例えば、カックンブレーキをしないように車が止まる寸前にブレーキを微妙に緩めるとホントにブレーキを解除してしまう。機械式ならブレーキパッド戻り代の部分で緩いブレーキを掛けたままでいられるのに、コンピューター制御ではブレーキ解除と思ってしまう。ここら辺はもう少しプログラムに工夫が必要ですね。

と言うことで、私の様なガソリンエンジン(ロータリーはちょっと違うけど)の動きを体で覚えてしまっている人にとっては多少違和感のある車でした。
でも、これからはEVとかモーターで走る車が主流になると思うので絶対に必要な技術を使った車で有ることは確かです。
そして、この車は今までのガソリンエンジン車の感覚で話をするのではなく、全く別の新しい車として認め、これからどう育てていくのかを研究するものだと思います。

この技術の関係者には敬意を払います。そして、各部の応答遅れ、人間がループの中に入ったときのフィードバック制御の仕方などF1で研究した成果を是非有効に使ってもらいたいと思います。
但し、コンピューターで何でもかんでもやってしまうとホントに車がつまらなくなりますね。そこら辺の兼ね合いとして、この色んな車のページが役に立ってくれると良いんですが・・・・・・。



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