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 足踏み式パーキングブレーキは最悪 



久しぶりにどうしても書きたくなって書くことにしました。

切っ掛けはトヨタプリウスに乗ったこと。そしてデリカD5が足踏み式パーキングブレーキだったこと(だいぶ前のことだけど)。
まあ、アメリカで車に乗ったときはこの足踏み式パーキングブレーキには全く違和感なかったし、それよりも40年前にも
アルバイトで欧米の車にも沢山乗った時にも同じく違和感なし。
所が今になって「足踏み式パーキングブレーキは最悪」って感じる様になりました。
理由は簡単、若い頃は体も頭も素早く働いていたから。
今、60歳を超えて年寄りになると体も頭も反応が遅い。
誰がどう言おうが人間は歳を取れば衰える。
これが問題。

本題に入ろう。
要するに駐車場からお店の中に突っ込んで行く車や、立体駐車場の壁をぶち壊して落ちてしまう車が多いのは全部この「足踏み式パーキングブレーキ」のせい。
全部というのは言い過ぎなのは判っているけど言いたいことを一寸強調するためにお許しを。

くどくなるけど駐車場に入ってくる所から出るまでを確認。
例えばコンビニを見つけてそこで買い物をしようと思ったとする。

若い人は
  1.コンビニで買い物しよ!
これで終わり。

でも年寄りは

  1.道を走っていてコンビニの看板を見つける。
  2.ウィンカーを出してスピードを落とす。
  3.左後方と左前方を確認してコンビニに入る。
  4.自分の駐車場所を見つけてスピードを落としそこへ進入。
  5.車を止めて駐車ブレーキを掛ける。勿論足踏み式パーキングブレーキ。
  6.財布を持って車のドアを開け外に出る。
  7.外から車のドアロックを掛ける。
  8.車から離れる。

  9.買い物が終わって車に戻ってくる。
 10.ドアロックを外してドアを開け、荷物を先に車の中に置く。
 11.徐に車に乗り込む。
 12.キーを差し込む。
 13.シートベルトを締める。
 14.エンジンを掛ける。
 15.ブレーキを踏んでシフトをバックにセット。
 16.ここで駐車ブレーキを外す。
 17.後ろと周りに注意しながらバック開始。
 18.何事もなく駐車場から元来た道に戻っていく。

1〜18までの全てでそれぞれに問題がある。
例えば、1の
看板を見つけるのに発見が遅れる。
これは目が悪くなるだけでなく、
視野が狭くなるからでもあるし、
判断する時間が遅い、
止まろうかどうしようか迷う(決断力が薄い)
そうこうしているうちに通り過ぎてしまうとか。
たった一つの事でもこの様に問題が一杯。

と言うことで、他にも沢山あるけどそれは飛ばして本題の「足踏み式パーキングブレーキ」。

まず、車を駐車するとき。
1回で駐車スペースにピタッと止めたとしても、何回か切り返して止めたとしても最終的には駐車ブレーキを掛けます。
この時、昔のハンドブレーキなら力が弱かろうが強かろうが取り敢えずブレーキを引けばそれなりにOK。
駐車ブレーキの掛け方が弱くて坂道で車が動いてしまう事故もありますが、これはブレーキレバーを巧妙に設計すれば対応は可能でしょう。
勿論、車を発進させるときに駐車ブレーキを解除するときも同様。
力一杯使って解除するのが大変でも大丈夫。
何が大丈夫かというと、この力一杯の動作をした後でも次に行う運転操作では手の力配分を気にする動作が取り敢えずないからです。

所が、「足踏み式パーキングブレーキ」では話が全く違ってきます。
簡単な話、急坂で車を発進させる時を考えてみてください。
エンジンを掛け、ギアをドライブに入れ、駐車ブレーキを解除するとします。
まず力一杯左足を使ってパーキングブレーキを踏み込みます。
そしてそのまま、右足で軽くアクセルを踏みながら力一杯突っ張っている左足をゆっくり上げていきます。
こんな事って危ないでしょ!
左足と右足が全く逆の動作をしなければいけないんですよ。

そして誰しもが行う動作、「あ!」っと思ったとき、ブレーキペダルを思いっきり踏む。
その時、足がブレーキペダルの位置まで持ち上がらないのが老人。
でも気持ちは「止まらなければ!」と右足を踏み続ける。
頭で考えることと、体の動作が一致しないんです!

話が飛んだと思わないでください。
「足踏み式パーキングブレーキ」はそもそもトグル動作。

ペダルを踏み込んでブレーキを掛ける。
そして次はペダルを踏み込んでブレーキを解除する。(ボタン解除など他の方式にも問題ありですがここではトグル式についてとします。)
この事はペダルを踏み込んでいる途中で一旦力を抜くと、頭で思っている駐車ブレーキ操作と実際の駐車ブレーキの掛かり方が逆になってしまう。
昔、名古屋空港でエアバスが墜落した事故がそうです。
確か副操縦士が機首を下げようとして操縦桿を押すと、コンピューターのプログラムでは全く逆の動作が起こり、機首がどんどん上がってしまう。
こんな馬鹿なことを平気で仕様として作っている。
勿論、自動操縦?かなんかのスイッチがオンになっているときのみこの様な動作をする仕様となっていたらしいし、その後この動作は修正されたらしいけど、どうであろうと人が運転或いは操縦している車、飛行機が言うことを聞かないと感じる様な事は絶対あってはいけないことでしょ。
今の車は、誰でも簡単に運転ができるようにといろんな仕掛けがあるけど、本当に基本的なこと、動く、止まる、曲がるについては人間の感覚と異なる動作を行わないことが絶対条件と思います。

ここに書かれていることが全てではないこと、世界中にある「足踏み式パーキングブレーキ」の仕様を知っている訳ではないこと、ここに書かれている事に対する批判も有るだろう事、なども考えましたがやっぱり私の考えを書いてみました。
現状の「足踏み式パーキングブレーキ」に対しての意見としてここまで読んで頂けたことを感謝致します。



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