昔の部屋2 1962年(昭和37年)頃〜
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stl-650

1962年=昭和37年6月19日購入

 我が家で始めて買ったステレオが下の物です。色んな電気屋さんを廻ってカタログを集め、音を聞いて、そして肝心な値段を考え、 決めたのはこれよりももっと安い物でした。所が親父が買うことに決めたのはビクターのSTL-650と言う、高価なステレオでした。 当時としては高い部類の製品でしたが、音が良いのはビクターという親父の潜入観念からこれに決めたとのことでした。届いたときは本当に嬉しかった。 親父に感謝です。価格は多分\72,000だったと思うのですが?
 このステレオは面白かったです。ともかくエコーがあることが凄かったし、オートプレーヤーでレコードを掛けっぱなしで寝てしまうことも出来るなど、 結構便利に使っていました。
プレーヤー
オートプレーヤー部分です。

 しかし、このステレオも最初のうちはウワァー凄いなと思って聞いていましたが、そのうち飽き足らなくなって色々いじり始めました。
「ウナギの寝床型」と言われるこの形では、左右のセパレーションが悪い等と聞いて、真ん中に仕切を入れようとしたり、グラスウールを詰め込んだり、 ターンテーブルの内側を何とか防震処理しようとしたりしてみましたが、結局は何も変わらなかったようでした。
 そこで、最終的にはスピーカーBOXを別にするしかないと気が付いて、始めて独立したスピーカーを作ることにしました。 と言うことで、次のページに移ります。

 下は、カタログと唯一残っている上蓋のロゴを写した物です。それともう一つ、有名なワンチャンです。もちろん陶器製の物です。
stl-650カタログ ロゴ ワンチャン
規格内容
BR-650 SRP-650
型式 FM-AMラジオ付き21球2チャンネル 型式 4スピーカー・ステレオ・オート・プレーヤー
Hi-Fiアンプ フェイズ・スキャッター方式エコー装置付き(シリコンダイオード使用) 使用電源 交流 100V. 50. 60c/s
受信周波数 右チャンネル MW 535KC〜1605KC
         SW 3.8MC〜12MC
左チャンネル MW 535KC〜1605KC
         FM 76MC〜90MC
消費電力 50サイクル 7.5W 8VA
60サイクル 9W 9.5VA
中間周波数 右チャンネル AM 455KC
左チャンネル AM 475KC
         FM 10.7MC
モーター 4スピードシンクロナス・コンデンサーモーター
感度 極微電界級(左右共) ターンテーブル 20Cm ポリウレターン・フォームカバーリング付き
出力 左右共 無歪5W 最大8W ピック・アップ 完全バランス型、パーフェクトマグネチック・ピックアップ、ダイヤ針付き(針先交換方式)
スピーカー 20Cm スピーカー2個
5Cm 高音用スピーカー2個
針圧 5g
使用真空管 17EW8×1 12BE6×2 12BA6×3 6AL5×1 12AX7×2 12AT7×2 6AV6×5 30A5×1 15MP-19×4 (シリコンダイオードSD-1×2) 寸法 高さ 6.5Cm 幅 35Cm 奥行き 25Cm
使用電源 100V. 50. 60c/s 重量 3.4Kg
消費電力 150VA 132W
寸法 高さ 80.5Cm 幅 107.4Cm 奥行き 46Cm
重量 26Kg
 この頃は、ラジオの文化放送と日本放送でそれぞれ左チャンネル、右チャンネルの音を別々に放送していたため、 ステレオセットにはラジオが2台付いていました。ステレオ放送が終わると左右から別の番組が流れて来るなんて、 今の人には想像できないでしょうね。
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Last Update 2002.12.13 since 2000.3.9