b004a 切れたカセットテープの修理(修理例2)
 このテープは、保存するときの巻き取り状態が悪かったのか、巻き取られたテープが膨らんでしまい、 ハウジングの中で回転出来ない状態になっているものです。
 カセットのカバーを外した所です。左側のテープは綺麗に巻き取られていましたが、右側のテープはかなりふくらんでいて、 巻き取り側、送り出し側のテープ同士がこすれて回らない状態でした。
 テープが接触している部分の拡大です。
 右側のテープを取り出しましたが、ご覧のようにかなりひどい状態でした。
 テープの状態を調べた所、残念ながらテープの一部が写真の様に延びてしまっていました。
 仕方ないので、この部分は諦めてカットすることにしました。カセットテープはベースが薄く、カットは結構面倒です。 写真のようにテープで固定してからでないと難しいでしょう。 固定用に使うテープは、事務用の直ぐ剥がせるもの(付箋紙?)を小さく切って使いました。
 実際のカット方法は面倒なので書きませんが、要領としてはカセットテープも、メンディングテープも斜めに処理する事です。 (分かるかな?)
 カットした部分をご覧のようにオーディオテープ用のメンディングテープで継ぎ合わせましたが、 この部分は時間が経つと接着剤がにじみ出してきてしまいすので、早めに別のテープなりMDにダビングした方が良いでしょう。
 テープの絡みを直して何とかリールに巻き取った所です。この後、元に戻そうとしましたがテープが膨らんでしまっているため、 カセットハウジングには収めることが出来ない事が分かり、仕方なく別のカセットテープを分解して、 そのハウジングを使って2本に分ける事にしました。組み立て方法は、元のページを参考にしてください。
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