おじさんの知恵袋タイトル
バッテリー液の補充 d005

 ここでは、バッテリー液の補充という簡単な内容をご紹介します。ただ、普通乗用車の様にカンタンに補充できるバッテリーならここに紹介する意味がないので、我が愛車のデリカスペースギアでのやり方を紹介します。この方法は、デリカスターワゴンでも、またバッテリー液を補充しにくい構造の車種にも応用できるかも知れません。

デリカスペースギアバッテリー

 デリカスペースギアでは、左の写真の様にバッテリーが2個積んであり、手前側はともかく、奥のバッテリーにはそのままではバッテリー補充液を補充することが出来ません。ディーラーでは、左に白く写っているインタークーラーを外してから、両方のバッテリーを取り外して補充するそうです。そんな面倒なことはしたくないので、まず大きなスポイドを用意してください。使うものは、これだけです。もちろん、バッテリー補充液は準備してくださいね。ちなみに、私はスポイドの代わりにバッテリー液用の比重計を使います。(次の写真)これだと比重をはかれると同時に、可成りの量の液を扱うことが出来るからです。

バッテリー液比重計

右側の緑色の部分はビニールテープです。これが、今回のポイント。ちなみに、このバッテリー液比重計は¥980で購入しました。多分塩化ビニール製だと思いますが、ガラスではないのでぶつけても壊れません。これからの説明は、デリカスペースギアのバッテリーと、この比重計を使って行います。

デリカスペースギアバッテリー

バッテリー液量  車の取扱説明書やバッテリーのパンフレットには、「バッテリー側面に表示されているアッパーレベルとロワーレベルの間に維持されているかを確認します。」てな事が書いてあります。しかし、私のスペースギアに限らず、このアッパーレベルもロワーレベルも実際には見難くてよく判らないでしょう。そこで、左に書いたようにバッテリーのキャップ(ベントプラグと言います)を外して中を覗き込んでください。
(A)液量が少ない場合は、キャップを外した穴がそのまま奥まで続いているのが判るでしょう。この穴にはスリット(溝)があり、その下にバッテリー液が平らに見えるはずです。この状態は、液量が不足している状態です。
(B)パイプのスリット部分まで液があるとき、液が表面張力で変な形に見えるはずです。この状態は一応適正レベルです。
(C)スリットが見えなくて液が丸く見えたらそれは液の入れすぎです。

バッテリー液用比重計先端

最初にすること まず、中が覗けるセルを選んでバッテリーのベントプラグを取ります。もちろん手前側のバッテリーですね。次に、中を覗き込んで液量が不足していれば、最適になるようにバッテリー液を補充してください。(下の説明を参照してください。)
なんてカンタンに書きましたが、ここが一番のポイントです。
(1)まず、ベントプラグを取ったら比重計を使って中のバッテリー液を出来るだけ多く吸い取ります。この時、液がこぼれないように注意してください。
(2)この状態で中を覗き込んでください。多分、上の(A)の様になっているはずです。つまり、バッテリー液がプールの水のように平らに見えるはずです。
(3)今度は、比重計の中にあるバッテリー液を元のセル(下に説明があります。)にゆっくりと戻していきます。そして(B)の状態(液が変な形に見える)になったらそこで液を戻すのを止めます。これで、液量が適正レベルになりました。ここで、比重計の中に液が残っていたら綺麗なコップなどに一時保存してください。また、比重計の中にバッテリー液が無くなってしまったら、今度はバッテリー補充液を直接セルの中に適正レベル(変な形になる)まで入れてください。

2番目にすること バッテリーの一つのセルが適正レベルの液量になったところで、いよいよ比重計の調節を行います。この比重計(スポイド)を使って、適正な液量を決める事が出来るようにするのです。
(4)比重計の中は空にして於いてください。
(5)さっきのセルの中に、比重計のパイプの先端がバッテリー液に丁度付くように差し込みます。この時、比重計を上下に動かさないよう注意して比重計のスポイドで何度か液を吸い取ってみてください。吸い取った状態(ブクブクいって殆ど吸い取らないはず)で、さっきの液面が変な形のままだったら、その時のバッテリーの穴の先端部分にある比重計パイプの位置を記録します。
(6)記録した位置にビニールテープで印を付けます。(マーキングは写真のビニールテープの右側部分です。)これで、準備はOKです。

d005_05

スペースギアの場合、写真の様にバッテリーカバーがあるため、アッパーもロワーも確認することが出来ません(アハハ)。というのはさておいて、いよいよ各セルの液量を調整しましょう。幸いなことに、スペースギアでは全部のセルのベントプラグを何とか取り外すこと(一番右奥は両手の人差し指2本を使って外す)が出来ます。取り外すことが出来ない車種では、この方法は諦めてください。
まずは、一番奥のセルから行います。
(7)最初に、全部のセルのベントプラグを外してください。
(8)上の(5)で行ったように、一番奥のセルに印を付けた位置まで比重計を差し込んでバッテリー液を吸い取ってみます。この時、吸い取れないようなら液が不足しています。不足していたら、比重計のスポイドを使って補充液を適当に(余り多くは入れないこと)吸い込み、そのセルに注入します。そして、また印を付けた部分迄差し込んで吸い取り、これを繰り返してスポイドがボコボコ空気を吸い込むまで行います。もしセルにバッテリー補充液を入れすぎてしまった場合は、スポイドでボコボコいうまでそのまま吸い取り、吸い取った液は、次のセルに入れて使います。これで1セル完了です。
(9)上記(8)を全部のセルで行います。
(10)最後に、手前側のセルを目で確認しながら調整して終了です。
(11)一番奥のセルから調整するのは、この方法では、必ず一時的に液を入れすぎることになるので、その入れすぎた分を最後のセルに使うためです。(目で確認できるので入れすぎる事を防げます。)

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