新しく開通した道が増えてきたため、現在使っているカーナビのルート設定では旧道案内で遠回りが増えて来てそろそろ新しい物が欲しくなってきました。そんな折り、ホームセンターに買い物に向かう途中でカーナビの電源が突然落ち、全く復帰しない状態になりました。そして、そのホームセンターで見つけたのが2017年度版地図データ搭載というカーナビ。オマケに3年間2回の地図データ無償アップデート付き。これはもう衝動買いをするのは当たり前。(問題は福袋だったため中身の確認が出来なかった事)
と言う事で、地図データが古くなったユピテルのカーナビ(YPB707si)と新しく購入したカイホウジャパン(ナビア? TNK-735DT)のカーナビ地図を比較してみました。
このページでは地図データの比較のみを行いカーナビの機能、性能などは比較はしません。カーナビのハード・ソフトが良く出来ていても地図データの情報量が足りなければその力を発揮する事が出来ないからです。
また、純粋に地図データの比較を行うため、ナビの特徴が出てくるルート設定は使いませんでした。
車移動では鉄道の駅はランドマークとしてとても役に立つため、表示場所は小田原駅を中心に比較をする事にしました。また、表示はコントラストが強くなる夜間モードに両ナビ共固定してあります。
ユピテルは縮尺の最小が10m。
「小田原駅」の駅名が表示される。
ナビアには駅名表示無し。 以降どの縮尺でも表示される事はなかったが、実はルート検索では駅名検索が出来る。つまりデータはナビの中にあるのに表示しない設計になっている。
縮尺 ユピテル:10m ナビア:25mが最小の為表示無し
縮尺が同じでも表示範囲は異なる。
小田原(西口)(東口)の表示はあるが駅とは書いていない。
縮尺 両方25m
ここで細かい道路表示の違いが出て来た。
道路標示の間引きがナビアの方が多い。
縮尺 両方50m
私が常用する縮尺が100m。情報量の違いがハッキリしてくる。
ナビアの情報量が一気に少なくなり、同じ場所を表示しているとは一寸思えない位違いがある。
両地図で同じ場所を特定するのが難しい。
縮尺 両方100m
この縮尺で両方共県道、国道番号の表示が見える。
実際の道路番号表示は、ユピテルでは10m〜2.5kmの縮尺で表示される。
ここでナビアの情報表示が一気に少なくなる。と言うか、道が無くなってる。
道路番号表示はナビアは250m縮尺のみしか表示されず、他の縮尺では表示されない。
縮尺 ユピテル:200m ナビア:250m
両方を見比べれば判る通りの表示。
道が殆ど表示されないんだから、これはカーナビの地図データとは呼べないでしょ。
縮尺 両方500m
どの道がどう走っているかが取り敢えず判る。
西湘バイパスのICは表示されるのに、小田原厚木道路のICは表示されない。(統一性がない)
国道表示が無いため、道の接続が全く判らず。
縮尺 両方1.0km
走るための情報がそれなりに表示されている。
走るための情報が殆ど無い。ホントに小さな池である「お玉ヶ池」の表示があるのが疑問。
縮尺 両方2.5km
鉄道路線表示が有り難い。県境表示も時折役に立つ事有り。
道路がブチブチ切れている。行き止まりなら判るが、そんな道はこの縮尺では当然表示されない。
この絵は何を伝えようとしているのか理解出来ない。フラッグアイコンは、前回設定したゴール地点。
縮尺 両方5.0km
表示が適切かどうかは別にして、要所要所の表示があるので場所が特定出来る。
ご覧のように県名しか表示無し。これカーナビの地図?
縮尺 両方10km
気が付きましたか?この縮尺まで、地図中心の地名が表示されています。
ユピテルより道路標示が多いのに情報として役に立たない。理由は、場所の特定が出来る情報が皆無だから。
縮尺 ユピテル:20km ナビア:25km
この縮尺でも都市名表示があるので場所の特定がある程度出来る。
相変わらず場所の特定が出来ない。学校の地図じゃ無いんだから。
縮尺 両方50km
この縮尺になると一気に見たい場所を選択するためだけに使うのみ。道路なんてどうでも良いと割り切っているのかも。勿論、拡大していくとそれなりの情報が得られるので地図として使える。
この縮尺でやっとカーナビらしい地図表示になった。高速道の表示が役に立つ場合もあるでしょう。しかし、場所を特定して表示を拡大していくと、上記の様に情報不足のため地図として使えない。
縮尺 両方100km
この縮尺が居るかと言えば、日本列島を全部見たい時だけ。北海道でも沖縄でも一気に移動出来る。
200kmの縮尺が無くても別に困らないので問題なし。
縮尺 ユピテル:200km ナビア:100kmが最大の為表示無し
新しい地図データが欲しくて購入したカーナビだったが、地図データの表示方法に問題があり、結果的に地図を見るという行為が出来なかった。
腹立たしいのは、表示方法に問題があるだけで、ルート検索を行うと地図データとしてはチャンと情報を持っている事が判った事。
お断りしておきますが、ここで比較の対象にしたユピテル製品が良いと言う事ではありません。単純に手持ちの製品がユピテルだっただけです。また、数十年前に購入したカシオのナビがあるのですが、新しい道(高速道、バイパス、橋など)が全くないためルート検索にも地図データとしても使えなくなっているのですが、たった一つだけ今のナビに無い機能(約400km近い軌跡表示が出来る、しかも見易い)があったためズッと使い続けていました。単純に往復するだけなら帰りは軌跡表示を辿るだけで済みますし、道を間違えても元の道に簡単に戻れます。軌跡の記録距離が長いので前に走った事のある道もチャンと表示が残っていたりして楽しいナビでした。