d003 水冷カークーラー

 現在のカークーラーは、性能がいいので問題ないかも知れませんが、一寸前のカークーラーは渋滞中とか、 車が停まっている状態では効きが悪いものもあるでしょう。実際に、私のデリカスターワゴンのクーラーをこの方法でパワーアップしました。
方法は、エンジンルームにあるクーラーのコンデンサーに水を掛けるだけです。
それでは実際の方法です。(もう、実車がないので写真は有りません。)
まず、コンデンサに掛ける水の確保ですが、これは、エアコンを掛けたときに排出される水を使います。
従って、この方法は排出される水の位置よりもコンデンサの位置が低くなければなりません。

ここでは、デリカスターワゴンでの方法を書いてみます。
エアコンのドレンの位置ですが、助手席側の下に潜り込んで探してください。逆流防止弁付きのドレンパイプが見つかるはずです。
このパイプに、普通の水道用のビニールホースを取り付けます。(丁度ピッタリはいります。)
取り付けたホースの先をエアコンのコンデンサの上に持っていきます。取り付けたホースは、2〜3カ所で固定します。
後は、排出される水を旨くコンデンサに掛かるようにするだけです。但し、これが一寸難しい。 コンデンサには強制冷却用のファンで吸い込んでいるため、水を下側からコンデンサに掛けなければなりません。 実車を見れば判りますが、ホースの出口を車の前側にして、出てきた水がコンデンサ側に流れるように工夫してください。

コンデンサに水を掛けると、エアコンの効きが確実に良くなります。
最初は、水鉄砲を買ってきて一々運転席から降りて直接掛けていました。その次は、何とかもっと効率よく出来ないかと思い、 霧吹きにしましたが、やはり一々運転席から降りるのが面倒なのと、渋滞中に何回も車を降りるのは危険なのでこの方法を考えたわけです。
ここで注意しなければならないことがあります。それは、ドレンパイプの逆流防止弁部分にゴミがたまると車内に水があふれることが有ることです。
実際に、逆流防止弁の部分に黒カビが張り付き、エアコン内に水がたまり、冬の暖房を掛けているとき段差の部分で車が大きく揺れ、 その水が放熱器(車内側)に掛かってものすごい蒸気が出てきたことがありました。


スターワゴンでは、水を自然落下させていましたが、普通、エアコンのコンデンサは、エンジンルームのラジエターの前に取り付けられるので、 興味のある方は、エアコンの排出水を一度タンクに溜め、ウィンドウォッシャー用モーターを使うと自由な位置に吹きかけることが出来ます。
Last Update 2001.8.19 Since 2001.7.15