バックライトに注目
自宅のガレージで

 昔の道路は、都会を一寸離れると真っ暗だったので、安物のフォグランプをバックライトとして付けていました。これで、山道をバックするのに非常に役に立ちました。
でも、面白い話があります。夜、蒲田の住宅街を走っていたとき、突然パトカーに追っかけられて止められました。一時停止もちゃんとしてたのに、何かなと思ったら、このバックライトが付けっぱなしだったので、パトカーを見てバックで逃げ出したと思われて捕まってしまったのです。警察官には、バックライトが点いていることが判るようにしなさいと言われて、許してくれました。多分、法的には違反だと思うので助かっちゃった。
この写真を見ると、タイヤがかなり細いように見えますが、これは横浜タイヤのNS1と言う非対称ラジアルで、当時としては結構太い方だったのです。今は、このタイプの非対称ラジアルをあまり見かけないけど、このタイヤでは川の中も走れたし、赤土のドロドロしたところでも結構走れたので気に入っていました。ただ、偏摩耗するので継続販売できなかったのでしょう。このラジアルタイヤに換えたきっかけは、ノーマルタイヤで大阪から名神高速、東名高速と走って帰ってくるとき、タイヤの発熱が非常に大きかったためでした。サービスエリアで、タイヤの温度を確かめるため、手で触ったのですが、火傷しそうに熱かったのです。今の人は、ノーマルタイヤを履いている車が無いので、そんな経験はないでしょう。バーストしたらと思うと、ゾッとしました。

ツーバレルキャブレター
キャブレターは、かなり頻繁に分解清掃をしていました。

カムシャフト
分解するときの基本は、元の場所と同じように並べておくことです。

バルブユニット
バルブユニットです。

 カローラのエンジンをバラしたところです。このころは、ワックスも暇があればかけていたし、結構手入れはしっかりやっていました。この写真を撮ったときは、各バルブからシリンダー内面まで、モリブデングリースを塗って仕上げをしました。その後、紀伊半島までドライブして、驚いたことがありました。夜中の1時頃まで走っても、ガソリンのメータが半分まで減っていなかったのです。これは、絶対燃料計が壊れてしまったんだと思い、焦ってガソリンスタンドを探して燃料を入れたら、本当に少ししか入らなかったのです。いつもは、長距離を走ってもだいたい10〜12Km位しか走らなかったのが、なんと、19Km/リッターも走ってしまったのです。メーターが減らないはずです。それからは、モリブデンは必需品になってしまいました。もちろん、現在も使っています。
現在はモリブデンは金属を摩耗するとのことで販売されていません。(2006.1.10)

給排気バルブ
スラッジが一杯

シリンダ
ピストンヘッドにもスラッジが一杯

 この時代のエンジンは実にシンプル。学校の教材みたいに簡単な物でした。それでも、一生懸命整備すれば凄く調子よく回ってくれました。この車は6年間乗りましたが、後から発売された1600cc/DOHCのカローラレビンとも争えるほど、調子よかったです。もっとも、スカイラインGT−Rにはこけにされました。今は、こんな事は出来なくなりましたね。なんしろ、コンピュータが入っているから、やたら手が出せなくて。淋しいね。この写真の時の、笑い話があります。全部組立終わって、さあテスト走行に行こうと、エンジンをかけ、ギアをローに入れて走ろうとしたら、バックしたんです。えー!と思って、ギアをセカンドに入れても同じくバック。そして、ギアをバックに入れたら、前に走りだしたんです。エンジンが、逆回転していたのです。でも、エンジン音は普通だったので判りませんでした。最終組立で、ディストリビューターを180度間違えて取り付けてしまったのでした。

 結局、このカローラは6年間で98,000Km乗りました。まだ、東名高速がない時代に、九州まで行って一周半廻ってきました。現地では、フェリーを使ってきたのかって聞かれて、いいえ、山陽道を走ってきましたって言うと、みんなビックリしていましたね。当時は、そんな時代でした。

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Lastupdate 2014.12.16 Since 1998.11.5

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