初代カローラ1100
この頃は道が悪かった

 自分の車として、初めて買った車が当時マイナーチェンジをしたカローラです。値段は45万円。新車ですよ。今から見れば、中古車の価格みたいですけど、その当時は大卒の初任給が確か3万円前後だった時代ですから、年収以上の価格でした。買った時はまだ学生だったので、親に頭金だけを出して貰って、後は、ひたすらアルバイトをして2年間の支払いを済ませました。余談ですが、アルバイトの時は、ローン支払い、ガソリン代、飲み代と、後、オーディオの支払いをしても、何とかなっていたのが、会社に就職したら、全然支払えなくなってしまいました。会社の給料って、アルバイトより安かったのでした。夏冬のボーナスを使ってやっと支払いをしていたのです。
 フェンダーミラーを砲弾型に換え、タイヤもラジアルに履き替えています。そして、なんとJAFにも入っていました。理由は簡単で、JAFに入っていないと、レーシングライセンス(B級でした)が取れなかったからです。写真では、ナンバープレートをラジエターグリルに付けていますが、京都に行ったとき悪戯されて、プレートが壊れてしまったので、仮に付けているときの物です。今では名前を聞かなくなりましたが、あの当時はルーカスのフォグランプがメジャーだったんだけど、そんな高い物は付けられないので、国産のスタンレーを付けていました。それでも、55Wのハロゲンランプは明るかった。後には、同じ種類のフォグ1個とスポットライト1個を増設しました。

横姿
山へ走りに行ったとき

 この車は、サニーに対抗して「カローラは豹」って宣伝してたのに、途中から「豹」のキャッチフレーズは、別の車で使っていたためクレームが付いてやめにしたいわく付きの物です。でも、サニーが1000ccだったので、それより100cc多い、1100ccを売り物にして、宣伝してました。確かに、100ccプラスの効果はありました。サニーより一寸だけ、力持ちでした。それと、トヨタ車の内装仕上げの良さから、サニーよりは体裁が良かったですね。当時は、夜、伊豆・箱根方面によく走りに行きましたが、結構何回もサニーがひっくり返っている所に出くわしました。サニーは、車重がカローラより軽く、動きが軽快でしたが、クイックなステアリングと車重の軽さが災いして、コーナーでの姿勢制御が難しかったんでしょう。今の人が見ると古い車と思うでしょうけど、この頃の車はみんな個性的でチャーミングでした。このカローラに限らず、どの車も街で見たとき、アッ・・・・だ。って車が判る。しかも、エンジン音や、マフラーの音を聞いただけでも車種が判りました。丁度、ブルーバードがサファリラリーで優勝していた頃で、タイヤホイールを黒く塗っているのも、その影響です。

改装前のダッシュボード
改装前

 左の写真は、多分買って間もない頃のものでしょう。まだ何もいじっていない状態です。ある時、サファリラリーに出場する外人ドライバーが、出来上がったばかりのピカピカのラリー車のダッシュボードを、黒のつや消し塗料で塗ってしまったという雑誌の記事を読み、これだと思い、早速私もまねをしてみました。黒ラッカーにコンクリートの粉を混ぜた艶消し塗料を作り、ダッシュボードや天井を塗りだしたのです。しかし、使った塗料がラッカーだったため、車内はシンナーの臭いで一杯。確か1ヶ月位は、窓を全開にして走っていました。また、この塗装には欠点があって、塗装が乾いた後は、表面がヤスリと同じようになっているため、下手に素肌をこすると擦りむけてしまいした。(下の写真)

改装後 1.自動車時計 2.油圧計 3.8トラックカセット 4.オートライトリレー、間欠ワイパー装置本体 / 5.タコメーター 6.パッシングスイッチ 7.オートライトリレースイッチ 8.間欠ワイパースイッチ 9.間欠ワイパー時間設定ボリューム 10.バックライトスイッチ 11.ヘッドライトスイッチ 12.方位磁石 13.フォグランプスイッチ 14.バックライト確認用LED
改装後のインパネ。
赤い番号をクリックすると各説明にジャンプします。

 車の改装は、前に書いたようにお金がなかったので、殆どのものを自作しました。もちろん、世の中に私の欲しい製品が無かったことも自作した理由の一つでは有ったのですが。

1.自動車時計
自動車用の時計です。友達からのプレゼントでした。今はゼンマイ巻き上げ用モータの整流ブラシが駄目になって動きませんが、まだ大切に取って あります。
2.油圧計
ダッシュボードの右上に半分見えているのがそうです。ブルドン管式の直読式で、これでエンジンオイルの状態がよく分かりました。エンジン回転を上げても油圧が下がらなければオイルの状態はOK。エンジン回転を上げたときに、リリーフバルブが直ぐに開いて油圧が下がってしまうようなら、オイル交換の必要有り。昔の電気式油圧計は、指示速度が遅くて使い物にならなかったので、このタイプにしたのですが、油圧の配管をするときに注意しないと、車内に油が漏れてしまうのが欠点でした。
3.8トラックカセット
チョット分かり難いのですが、アンダートレイに取り付けてあるのが今は何処にもない(古いカラオケには使われていましたけど)8トラックカセットステレオです。これも未だに保存してあります。カセットの手前が4速のシフトレバーですが、白く見えるのがやはり友達に貰ったシフトノブカバーです。
4.オートライトリレー、間欠ワイパー装置本体
オートライトリレー、間欠ワイパー装置本体で、白い四角のものが動作リレーです。このリレーも当時は自動車用のリレーがなかった(手に入らなかった?)ため、A.C100V用リレーのコイルを手巻きで巻直して作りました。下側にゴチャゴチャ見えるは配線用端子台とその配線です。
5.タコメーター(自作)
ステアリングの上にある四角いメーターが自作のタコメーターです。元は、テープレコーダーのVUメーターでした。
6.パッシングスイッチ
真ん中メーターの直ぐ右にあるスイッチがそうです。ここは、元々ヘッドライトスイッチがあった場所ですが、オートライトリレーの関係から場所を移動しています。
7.オートライトリレースイッチ(自作)
自動でヘッドライトを点灯する装置のメインスイッチです。これは、車が動き出すとヘッドライトが点灯し、止まると暫くしてから消灯するものです。自分ではかなり気に入った装置で、友達の車にも取り付けようとしたのですが、こっちはトヨタ、相手は日産だったのが原因(当時はシャーシアースがトヨタはマイナス、日産はプラスアースだったから)で取付を諦めました。一時は、特許を取ろうとしたのですが手続きが面倒で止めました。発明協会に連絡したら日産自動車と鈴木自動車を紹介して貰いましたが、日産自動車は無視され、鈴木自動車からは確か要らないと断りが来た?
8.間欠ワイパースイッチ
まだ世の中に「間欠ワイパー」が無かったので自作しました。これはメインスイッチ。
9.間欠ワイパー時間調整ボリューム
どの位の時間設定だったか覚えていませんが、現在のどの車のものより設定幅は広かったです。
10.バックライトスイッチ
後ろのバンバーに取り付けたバックライトのオン・オフスイッチです。
元々付いていたヘッドライトスイッチをここに移動しました。
12.方位磁石
多分予想は付くでしょうが、ここは鉄板の影響を受けて余り正しい方角を示してくれなかったような気がしています。
13.フォグランプスイッチ
フォグランプのスイッチです。この後、フロント真ん中にスポットランプを取り付けたので左側の予備の穴にスイッチを増設しました。
14.バックライト確認用LED
バックライトを点けっぱなしでパトカーに捕まった事から急遽取り付けた確認用のLED(赤色)です。
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