タイムドメイン方式自作スピーカー
自作2号機 tarbou
\7,100?(スピーカー除く)
1号機の音は抜群だったのですが、ネットで言われていた臨場感が今一つ出なかったため、直ぐにこの2号機を作ってみました。結果、臨場感が加わった素晴らしい音でした。
これが2号機で使ったスピーカーです。
指でトントンと触ってみると少し高い音がします。タイムドメイン方式では多分堅めのコーンの方が良さそうな気がします。
1号機の問題点は、このスピーカーの取付方法だろうと考えて、ネジでの固定を止める事にしました。
1号機より一寸だけ磁石が小さくなっています。
取付部分をグラインダーで削り取った後です。
ここで一番気にしたのは、削りかすが磁石でそこら中にくっつく事でした。
梱包用ビニールテープを使いかなり厳重にシールしてから削りましたが、削った後でテープを剥がす時の方が気を使いました。強力な磁石なので鉄粉のこびり付きが酷かったです。
スピーカー取り付け用には、1号機で使わなくなったダンベルに既にロングナットが接着されているので、こっちはボルトになりました。ダブルナットで固定するのでこちらにはナットも付けています。
バッフル板は、手持ちにあった板を使いましたが、ご覧の様な1枚板だったため加工途中でひびが入ってしまいました。仕方なく、木工用ボンドを使ってひび割れ部分に注入しましたが、その後は削った部分全面にひび割れ防止として水で薄めた木工用ボンドを塗ってあります。
次回は絶対合板にします。
写真では判りませんが、実は糸鋸で切り出した外周はガタガタだったので、ナイフを使ってわざと手作り風に削ってごまかしてあります。
バッフル板にスピーカーを取り付けてからゲルを小さく切り、接着剤で貼り付けます。
バッフル板へのスピーカー取付は、ホットボンドを使って外周を固定しました。
ゲルは、ダイソーで売っている衝撃吸収パッドの柔らかい方です。堅いのもありますが、何となく柔らかい方を買ってきました。堅い方は、ゲルって感じではなく何となくゴムの様な弾力の感じだったので止めました。
2号機では錘に使用するダンベルの関係から、塩ビパイプを太くしなければなりませんが、その分パイプの長さを短くする事にしました。でも、どの位の長さが良いのかは全く判りません。しょうがないのでスピーカーの高さ+ダンベル長さ+取付ネジ長+αとして35Cmにしました。
パイプに切断線を描くのは写真の様にして行いました。アルミの三脚を逆さにしてV字型を作り、そこにパイプを置き、右側に固定用の物を置き(この場合は重たい引出を置いてあります。)、サインペンを固定出来る器具を使ってこれを右手で押さえながら左手でパイプを注意深く回転させます。この方法で綺麗に切断線を引く事が出来ます。サインペンを固定出来る器具はネットで購入した物です。
パイプは鉄鋸で切りましたが、切断面は当然この様になっています。
切断面のバリ取り用に作った工具です。いらなくなった鉄鋸の歯を写真の様にグラインダーで削るだけですが、バリ取り用工具としても売っていますので購入する事も出来ます。
吸音材はこの様に入れますが、実は買って来たベンリーマット(セリアで購入)をこのようにパイプに入れれば、カット寸法を実測で測る事が出来ます。後はハサミで裁断するだけです。
結構ピッタリ入ってくれます。
今度はパイプのベース板です。これは、ホームセンターで丸板が有ったのでそれを買って来て中を丸くくり抜いた物です。しかし、この切り抜き穴は実は1号機のペース板にするつもりで開けた穴だったので穴径は約8Cm。2号機ではパイプ長を短くしたため、製作途中から色気を出してバスレフ型を考えました。所が、大きな穴が既に開いてしまっているので、これを何とか塞ぐ方法はないかと考えたのが写真の白い物体です。
これもダイソーで売っている防振マットです。これは既にエアコンプレッサーの防振用として使った経験があり、防振対策としてはかなり有効な物です。
今から又板を切り抜くのも面倒なのでこれをバスレフ用の穴塞ぎに使う事にしました。後日談ですが、写真の穴では一寸小さい気がしたので穴を少し大きくしましたが、その時ナイフを使って直ぐに加工出来きたのが良かったです。
さて、今度はスタンドの代わりの緑の玉です。1号機では尖ったワインの栓を使いましたが、実は低音が階下に伝わってしまうため、上に書いた防振マットを使ったのですが、尖っているのでマットを突き抜けてしまいました。その経験から今回は尖っていない物として丸い物を探していた訳です。これはアロエ乳液のボトルの栓で、接着剤で付けてありますがUFOみたいで気に入りました。
スピーカー部の組立写真です。今度は短いけど重さは重いです。
筐体部分とスピーカー本体。一寸可愛い感じ。
バッフル板とスピーカーの接合状態です。
防振マットを3等分してスピーカーの下に敷きます。
これが実際に使っている状態の2号機です。全体をお見せするにはあまりに部屋が汚いのでお許しを。
黒い布は、パイプからの振動音を少しでも減らす目的で巻き付けてあります。その布を止めているスズランテープは、実は天井からこのスピーカーの転倒防止目的で使っています。1号機製作途中で、気をつけていたのですがやっぱり倒して壊してしまった経験から1号機もこれと同じように対策しています。
1号機で成功した心棒の吸音材対策をこちらでもやってみました。
結果はOKで、塩ビ管の振動が減り、管臭さが無くなりスッキリした音になっています。
使ったのは1号機と同じく着なくなったTシャツですが、こちらは長さが短いため長袖の部分だけを使い、心棒に袖に通しましたが、写真の様にスピーカーの根本を縛っただけにしました。
別に理由はなかったのですが、テンガロンハットを被ったお地蔵様みたいになってしまいました。埃除けは茶こしです。
塩ビ管の振動が減ったので、防振用としていたフェルトの布は取りました。