タイムドメイン方式改造スピーカー
改造5号機 tarbou
\3,000?
4号機の音が良かったので、3号機はまたまた後回しになり、5号機に取りかかってしまいました。
4号機は、タイムドメイン方式を応用したシングルコーンでしたが、今度は3ウェイに挑戦です。
元のネットワークの調整とかが狂ってしまって、バランスの悪い音になるかも知れないとの懸念は取り越し苦労で済みました。
相変わらずゲルとボルト締め付けの効果は絶大で、音のつぶつぶが空間にばらまかれる感じは、オーディオの趣味をやっていて良かったと大満足です。
◆5号機での音楽の聞こえ方がどんな風かを表すと、
まずは改造前の状態です。詳細については今の部屋別室1をご覧下さい。この当時流行のデザインです。
最初はウーハーから外すため、周りのプラスチック製飾りフレームを取り外します。面白い事にこの飾りフレームはチャンとした六角ネジ8本で止めてあるのに、本体のウーハーはただのブラス木ネジ4本でした。
ホントの事を話しますと、このプラスチックカバーはウーハー本体だとばかり思っていました。しかし、六角ボルトを外して中身が見えた時なーんだ!ってガッカリしたのが本音です。
そして、これが3ウェイのネットワークです。コイルなんか何処にもありません。ただし、磁石は結構強力な物でした。まあ、結果的に音が良ければそれでよしですね。
カバーを外すと、とても貧弱なスコーカーが出てきます。見たくなかった感じ。これも、ウーハーの時と同じでガッカリしたのが本音。この時点で、もうツィーターも同様な事が予想されました。それでも、磁石は見かけに寄らず結構強力でした。
次はツィーター。これもこんなもんでしょう。本体は、ディフューザーに直接クッション性テープで留めてありましたが、こんなモンで良いんですかね。
例によって、ロング六角ナットを磁石面に2液性のエポキシ樹脂で接着します。金属面をアルコールで脱脂処理した時にKENWOODの文字は消えてしまいましたが、ナットを付けてしまうので同じ事でした。ナットは、今までの流れで1/2インチものです。
ウーハーは、使用するボルトの事を考えて、今までと逆の取付にしました。写真の様に、スピーカー側をボルトとし、固定側をナットにします。途中ですが、ボルトナットの購入はホームセンターで、それ以外のゲルと接着剤などはダイソーです。
スピーカーが大きいので、ゲルの貼り付けは割と楽に出来ます。これも、プラスチック用接着剤で貼り付けます。
ボルト取付用の穴は、まずスピーカーのセンター位置3カ所を2号機で紹介したサインペンを固定する装置(トースカンと読んで良いのかどうか?)を使って、スピーカーボックス裏板に描きます。(写真の既に穴が開いている部分の線)
実は、ここで開けた穴は失敗で、スピーカーボックスが左右対称である事を忘れてて、1本で計った寸法を使って2本共穴を開けてしまいました。話はそれましたが、写真の電動ドリルに木工用ドリルをセットして印を付けた場所に小さな穴を開けます。その後、写真に金色で写っているステッピングドリルで大きな穴を開けます。仕上げは、アーミーナイフで削りましたが、材質が柔らかいので加工は簡単でした。
購入したボルトの長さが微妙に長かったため、スコーカー用を約8mm、ツイター用を約1Cmグラインダーを使って短く加工しました。こういう時、工具が有ると無いとでは大きなハンディになりますね。ホームセンターに通っていると、たまに安売りをしている時があるので、その時に思い切って買ってしまう事をお勧めします。
久しぶりに中を開けたら、吸音材に使っていたのが赤ちゃん用のベビー布団を半分に切ったものだった。
すっかり忘れていたが、京都西川ベビー布団のラベルを発見。え! 気になって調べたら、吸音材を買って来た方がよっぽど安い事が判ったけど、切っちゃった物は仕方ない。このまま、無かった事にして入れておこう。(娘に知られたら大変だろうな!)
取付は、配線の関係からツイーター、スコーカーを先に取り付けます。ゲルは写真の様に貼り付けました。写真を撮りませんでしたが、中に入れる吸音材の代わりのベビー布団に、ボルトを通す穴を予め開けておきます。(普通はただの吸音材ですね。)次に外付けのスピーカー端子の半田付けと、配線の引き回し、スピーカー端子接続と、一人では写真に撮るのが面倒だったので無しです。
ツイーター取付時の写真です。吸音材の穴に、したからボルトを通している様子。黒い棒を使って吸音材の穴にボルトを通しています。手は2本しかないので、左手でボルトを押さえ、黒い棒はただ入れてあるだけ、カメラは右手で撮影です。(種明かし)
ツイーターとスコーカーを取り付けた後、それぞれディフューザーを取り付ける訳ですが、そのディフューザーがスピーカーに直接接触してしまうと問題有りと思い、写真の様にここでもゲルを置いて接触を避ける様にしています。って、簡単に書きましたが、実は色々やった結果この方法が良さそうという事で決めた状態です。(実は結構色々やっている訳です)
ディフューザー取り付けると、正面からは下のゴチャゴチャは見えなくなります。
ウーハーに関しては、ゲルでは対応出来なかったため、ダイソーで買ってあった坊振マットを1/8サイズにカットして、写真の様に置いてからウーハーカバーを取り付けます。
割と様になっているでしょ。
暫く使っている内に思ったのが、ブラスチックカバーの隙間の事。もしかしたら、低音信号の増幅器として働いているかも? 空気振動に使う空気量が増えてるかもと言う事。
上記3枚の写真は、左が最初にツイーターとスコーカーを取り付けたボルトとゲルの状態です。写真では分かり難いのですが、ボルトに付けたワッシャーに当たっているゲルの面積が極端に少なくなってしまい、殆どゲルの効果が期待出来ない状態でした。仕方ないので、ホームセンターに行って見つけてきたのが写真真ん中の四角のワッシャーです。これでゲルの効果が充分期待できるようになりました。そして、右側写真がウーハー取付のナット部分です。ここにも四角のワッシャを使っています。余談ですが、このワッシャーは4号機にも使いました。
もしかして気になっている方がいるかも知れないので一応説明しますが、写真に写っている黒い丸は本来のスピーカーケーブルをニッパーで切った跡で、チョロッと出ている髭はそのスピーカーケーブルを止めていた針金です。それと説明するまでも無く、白い丸二つは間違えた穴をホットボンドで塞いだ跡です。
穴の周りの色が一寸だけ変わっていますが、これは、パーチクルボードが古いためかボロボロ崩れるので、木工用ボンドを水で薄めてから補強用として塗った跡です。
と言う事でやっとこさ出来上がった5号機です。
この後、ワクワクしながら音出しをした訳ですが、苦労した甲斐がありました。実際の設置状況は、余りにも部屋が汚いので無しです。